子どもが生まれてからというもの私は、気づけばいつも、そのお方のことばかり考えてしまう。
それは誰かって?旦那さん?違いますよ〜笑。
それは「時間」です。
「時間がない!」
「早く早く!」
気づけばこんなセリフばっかり言っていて、毎日をセカセカ過ごして来てしまったように思います。
だってだって!それはも〜文字通り「時間がない!」んですもの。
どうしたら、もっと効率的に仕事も家庭も回せるのか、
自分の時間が確保できるのか、
バタバタな毎日におさらばできるのか…
ワラにもすがる思いで、あらゆるタイムマネジメントの本を読んでは真似できそうなことは実践してきました。
でも、完全に時間と仲良しになれたという感覚は掴めず…
で、そんな時に出会ったのがこちらの本。
「限りある時間の使い方 」
タイトル通り、中身は時間の使い方の話です。
しかし、しかしですよ。
この本の内容は、ちまたに溢れる時間術とは1線を画しているところがあります。
よく聞く、無駄に使っている細切れ時間を洗い出して、寄せて集めて「はい時間ができた!」て方法とは訳が違う。
この本は、「どう時間を生み出し使うか」ということより、
「どう時間を捉えるか」ということにフォーカスしています。
典型的な時間マニアの私にとっては、ページをめくるたびに目から鱗の内容盛り沢山で、「時間」というものに対しての新しい視点を持てます。
と同時に、自分の時間の使い方=自分の生き方に対して、新たな課題も与えられたような感覚にもなる。
読み返すたびに新しい気づきを得られる斬新な本。
私のように、時間管理について考えることの多い方は、ご一読の価値ありだと思います。
私が個人的に一番響いたのは、11章の「留まることで見えてくるもの」に出てくる内容。
最近の私達って、時短とか、スイッチ1つとか、さくっと完結の生活が当たり前になっていませんか?
いかに時間をかけずに物事を片付けるかに目がいって、逆に遅いとか、長時間とか、遠回りとか、そういったのは全部時間の無駄って思っている。
そのせいか、子どもがやることなすことも、「遅い」「無駄じゃね?」みたいに思っちゃう。
そもそも子どもって全てのことが初めてなんですよね。
だから時間がかかって当然だし、時間をかけたり失敗する過程こそが重要なのに「向いている・向いていない」「できる・できない」を早急にジャッチしようとして…。
成長の過程そのものを楽しめていないこと、私はよくあったんです。
自分自身に対してもそう。
大人になった今でも、ちょっとチャレンジしてみて上手くいかないとすぐ凹んじゃう。
「本来、物事には時間がかかる」ということを忘れてしまっていました。
それに気づけてからというもの私、ケッコー子ども達にも自分にも、優しくなれたような気がしています。
早く結果を出す、少しの労力と時間でいかに多くの物を生み出すか。
それが求められる時代なのは分かっている。
でも子どもの成長、自分がただ好きでやっていることに対しても、同じように効率化させて結果を求めるのは短絡的過ぎだったかな、と我が身を振り返るきっかけになりました。
ということで、私の文章力がなかなか上達しないのも、時間がかかります、お許しください(←)。