ついに始まりましたね、夏休み。
息子に勉強面についてこの一学期を振り返ると、2年生になってからは授業が進むスピードも、テストの難易度も上がり、漢字も覚える量がグーンと増えて。
基本、家での勉強は宿題しかしない息子自身、少々息切れ気味な様子でした。
見直しをする私は、もはや酸欠状態。
「毎日元気に学校に行けたらOK!家では出された宿題をきちんとやれたらOK!」
とのんびり構えていましたが、家庭での勉強のフォローを今一度考え直さないといけないかな、と感じている2023夏、でございます。
【ブックレビュー】陰山式 新・おうち学習戦略
そんなこの夏、読んだのはこちらの本。
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言わずと知れた100マス計算で有名な陰山英男先生が書かれた、家庭学習の必要性や進め方をわかりやすくまとめた本です。
- 学校だけの勉強に不安を感じている
- 塾に頼らずに、家庭でできる範囲で学習力をつけたい
- 家庭学習のコツや効果的な進め方を学びたい
- 各学年で重要な単元を確認しておきたい
このような方々におすすめの本。
息子の現在の担任の先生は、とても大らかでユニークな方で親子で大好きなのですが、
「小学校の勉強で大切なのは、・本が読める・基本の計算ができる・漢字が書ける、たったこれだけです。」と言い切っていました。
同じく本の著者の陰山先生も、「大事なのは音読・計算・漢字」だと断言しています。
ちなみにこちらの本は、親と子の勉強に対するやる気がある程度一致していることを前提で話が展開されています。
「子どもは勉強に全く関心がない」というご家庭の場合は、親のやる気ばかりが暴走しかねないので、気をつけて読み進めたいところ。
著者は、家での予習を「学習の中心」とし、学校での授業を復習に使う
ことを提案しています。
なんとまぁ、授業が学習の中心で宿題を復習にしている我が家の方針とは真逆!でございます(汗)。
それぐらい、学校だけでは学力向上が見込めない程、学校の機能が低下してきている
というのが、著者の見解。
もちろん、子どもにとっての学校の存在価値は勉強だけに限らないので、ここで学校機能について深掘りすることは避けますが、
確かに、文章力、応用力、抽象的概念など、小学生のうちから要求される学力レベルはグーンと上がっているのに、授業と宿題でそれらをフォロー仕切れている感覚は無いな、と親の私も感じるところです。
実際、20年前と比べると、教科書のボリュームは実質2倍になっているそう。
そう言われると、「やっぱり家でもゴンゴンに勉強させなきゃ!」と焦ってしまいそうですが、
- 教育過程が大きく変わっているが、旧来の学習も、新しい学習も、大事なことは変わらない。
- 「応用力をつけなければ」と焦らずに、常に基礎が大事。
- もし、勉強に遅れが見つかったら「今更追いつくのは無理」と決め付けずに、思い切って戻ればいい。学年が上がって脳が発達している分、理解が速い。
と、心を落ち着ける余裕も持たせてくれる内容です。
また、家庭で必要なのは勉強だけでなく、土台となる体作りや知的体験も重要だと書かれています。
- 早寝、早起き、朝ごはんを習慣にする
- 知的好奇心を刺激する仕掛けや部屋作りをする
- 家族の中で役割を持たせる
などなど。
こちらの方は頑張っているつもりなんだけどな(笑)。
ま、すぐに芽は出ずとも、家庭で穏やかに過ごすことが、いずれ本人がやりたい事を見つけた時のやる気や意欲につながっていくのだと信じたいと思います。
私達親子にとってここに書かれていることを「全て完璧に」は難しいですが、今の子どもを取り巻く学習環境の現状は、今現在、親である私自身が肌で感じていることばかり。
「やっぱそうなんだ」と合点がいったことはかなり収穫でした。
本人の意向もあるので、無理矢理にはできませんが、せっかくの夏休み。宿題プラスαの習慣付けを少しずつしていけるといいのかなと感じています。