well-beingな暮らし

心と暮らしを整える日々

【育児】自分は、「子どもが走る人生のフルマラソン」をどんな立ち位置で見守りたいのか

娘(5歳)と同い年の男の子を持つママと「最近お子さんどぉ〜?」なんて話していた時のこと。
そのママが言うには、自分の子どもに「もっと努力することを覚えて欲しい」んだそう。

f:id:yubiorix:20240502174051j:image
・5月生まれである程度のことは周りより上手にできてしまうから「自分はできる」と思ってしまっているように感じる
・できないと思ったことは初めからチャレンジしようとしない
・両親がスポーツが得意ではないので、逆に子どもには得意になって欲しい。けどやっぱり苦手そう…etc.

これは、お子さん本人がどう思っているのかが全ての話なんですが。
同じ親として、あ〜、うんうん、分からなくもない悩みだなぁ、と思いました。
努力って、人生の中で大切なピースの一つですよね。
のほほんと生きててウチの子大丈夫かしらんと心配になる時、私もあります。
ただ一方で親から「努力が足りない」なんて言われたら、子どもからしたらキツイな〜とも思う。
子どもなりに外で一生懸命やってるのは間違いないですから。

分かっているのに、親の理想と目に映る我が子の姿に乖離があって、悩むってこと多々あって。
そんな時、今一度自分のスタンスを整理するために自分に問いかけることが一つあります。

それは、「子どもが走る一度切りの人生のフルマラソン」をどんな立ち位置で見守りたいのか。

子どもがこの世に生まれて、これから「幸せ」と言う名のゴールに向かって走り始める。
練習無しのぶっつけ本番。
このマラソンには決められたルートはなくって、どのように走るかは自分次第なのがルール。

そんな時に子どもの一番のサポーターである親のあなたは、どんな風に応援したいでしょうか?

・我が子が遠回りしなように最短ルートをシュミレーションして、それを本人に叩き込む
・「人生には努力が必要だ」と言って、道の途中に落とし穴を掘ったり、掛かっていた橋を壊したり、給水所を引っ込めたりする
・常に伴走車で並走し「こっちの道じゃない!」「走り方がおかしい!」「みんな走っているんだから歩くな!」とゲキを飛ばす
・「途中で大きな川があるかもしれないから泳げるようになっときなさい。」「途中で英語圏の地区を通るかもしれないから語学を覚えときなさい」と予測不能の事態に備えてフル装備させる
・周りの親がどんな応援方法を取っているか、常にSNSでチェック

なーんていう風に見守りたいなんて思ってないし、自分が子どもの立場ならそんなこと親にされたくないはず。
なのに、我が子に対してこれと似たような思考や言動になっちゃっている時がある。

フルマラソンは正直キツい。

そのキツさは走っている本人にしか分からない。
変わってあげることもできない。

できるわけがない。
沿道でヤキモキハラハラしながらも温かい気持ちで応援したいし、たまに給水所で母特製のスペシャルドリンクを手渡してあげたい。
「今は走るのが疲れた」と言えば「今は歩いたっていいじゃないの」と言ってあげたい。
ただただ純粋に、そうやって見守りたいだけなのです。
それができなくて悩んだりするのもまた、人生なんでしょうか。
そう、親である私たちも、自分自身の一度切りの人生のマラソンの最中だってことを忘れちゃいけない。
今、私たちはヤキモキハラハラの難所でしょうかね。
お互いに乗り切って、どこかの給水所で笑顔でお会いしましょう♡